研究のモチベーションの保ち方

研究のモチベーションの保ち方

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

 

「最近研究にやる気が出ない...」

「博士課程の3年間、モチベーションが続くだろうか...?」

 

研究をしているとどうしても同じような毎日の繰り返しになり、

無気力になる事もありますよね。

そんな時にどうやって自分をマネジメントしていくのか

私なりのテクニックをお伝えしたいと思います。

 

 

1. 刺激を得る

無気力になる原因の一つは、毎日同じことの繰り返しでつまらないからです。

本来研究が好きな人なら楽しいはずですが、

再現性を取るために何度も同じ実験をしていたりすると、飽きてきますよね。

そんなマンネリ状態に陥らないためには、どうにかして刺激を得ることが重要です。

 

最も刺激になると思うのは、学会やセミナーに参加することです。

同じ分野でバリバリ研究を進め成果を出し、面白い発表をしている人を見ると、

自分もやらなければ、と思いますよね。

また、自分も発表すれば、

世界中の研究者のうちのひとりとして認められているという実感が得られます。

 

他にも刺激を得る方法は色々あります。

企業研究者や研究室のOBの話を聞くのも刺激になりますし、

研究者・経営者の本を読むのもいいですね。

とにかく、研究室の世界にとじこもらず外からの刺激を自分に入れ、

世界のうちの一人という認識を持つことが大事だと思います。

 

2. 脳の疲労をためない

そもそも、脳が疲れないような生活を心掛けることも重要です。

特に重要なのが、

疲れの大部分は、作業量によるものではなく、”決断”によるもの

だということです。

 

私たちは日々膨大な選択肢の中から選択を迫られ、決断を重ねて生活しています。

決断をいかに減らし、実際の作業に脳を使えるかが重要になります。

そのために、朝起きて夜寝るまでの行動を可能な限りルーティン化しましょう。

ルーティンを作るのは少し大変ですが、一度体に染みつけば余裕が生まれます。

このあたりのことはDaiGoさんの本が参考になります。

 

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

 

 

 

それでもどうしても疲れるときはありますよね。

そんな時にすべてを忘れて没頭できる趣味は必要だと思います。

また、なにもせずボーっとする時間も必要です。

ボーっとしている時間にも脳は働いており、この時間がひらめきを生むのに重要であることも分かってきています。

www.nhk.or.jp

 

3. 目的を再確認する

同じような毎日を繰り返していると、目先の実験を成功させることや、

報告会を乗り切ることが目的になっていることはないでしょうか。

研究のリズムを保つためにはそれも重要ですが、たまにはもっと先の目的を思い出すことが必要です。

 

自分は何のために研究をしているのか、根本から考えましょう。

将来企業研究者として活躍するため、学会で賞をもらうため、就活を成功させるため...など、

なんでもいいと思います。

重要なのは、自分の本音を知る事です。

 

そのためには、就活でよく耳にする自己分析も有効です。

自己分析は、就活に限らず、人生の選択をしていく上で役に立ちます。

やり方をこちらの記事で解説しています。

shuheichem.hatenablog.com

 

 

 4. 深刻に考えない

研究をしていると、丸一週間かけた実験の結果何も得られない、といったようなことが多々あります(自分はありました。笑)

やっぱり結果が出ないと落ち込みますし、やる気も低下します。

しかし、そんな時深刻に考えないことが大事です。

 

時間的に追い込まれると、どうしても視野が狭くなります。

そうすると、研究でうまくいかないことがとんでもなく重要な問題に思えてきます

しかし、 失敗したからと言って、死ぬわけでも、将来が決まってしまうわけでもありません

 

また、ある程度の鈍感さは、研究者にとって必要なのではないかと僕は最近感じています。

データは嘘をつきません。

結果が出ないのは、アプローチが悪かったり、ミスをしているためです。

それを冷静に受け止め、まあいいか、とすぐ忘れられる人は、どんどん実験を進められます。

 

どうすれば結果が得られるのか、というプロセスで試行錯誤するのが研究の醍醐味だと思います。

そのプロセス自体を楽しんでやることが大事ですね。

 

まとめ

・外部からの刺激を積極的に取り込む

目的を再確認する

・深刻に考えすぎない

 

大学院での研究は修士で2年、博士で計5年以上と、とても長いです。

20代の大切な時期を費やすことになります。

長い目で見て、充実した時間を過ごせるように、モチベーションを保ちましょう。

そのための自己管理のやり方を、自分に合ったものに最適化していきましょう。