企業研究の方法 イメージに惑わされず、客観的に比較する!

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

 

「もうすぐ就活だが、どの企業も同じに見えて、絞れない・・・」

「企業研究って、何をすればいいの?」

 

企業研究って何から始めればいいか最初は分かりませんよね。

なんとなくのイメージで選んでしまい、後悔しないように、客観的指標を使って比較しましょう。

今回は、企業研究のやり方について5つの軸でご紹介します。

この記事は主に理系大学院生を対象にしています。

 

 

1. 事業内容・研究内容

その会社がどんな事業を展開しているのか調べましょう。

興味のある分野であったり、専門を生かせる分野かどうかは重要ですね。

まずは企業のHPをくまなく読んでざっくり把握しましょう。

 

その次におすすめなのがアニュアルレポート(年次報告書)を読むことです。

これは一年間の業績をまとめ、今後の展望を示したものなので企業研究する上で非常に役に立ちます。

HPのどこかで公開されているので探してみてください。

 

事業を把握したら、具体的にどんな研究が行われているかを調べましょう。

企業秘密なので、開示されていない部分も多いですが・・・。

まずは企業HPの研究所紹介ページを見ましょう。

その後は、プレスリリースや、発表している論文を読むと、最近の研究について知ることができます。

どちらもHPに載っているはずですので、しっかりチェックしましょう。

 

2. 業績

事業分野ごとの売上高利益率は先ほど紹介したアニュアルレポートで分かります。

売上高だけでなく利益率もチェックすることで、

稼ぎ頭の事業と、利益が出ていない事業が把握できますね。

また、売上全体の利益率が10%を超えていると、優良企業と言えます。

 

他に、個人的に注目すべきだと思う数字に、自己資本比率があります。

簡単に言うと、どれだけ借金せずに経営しているかを表します。

この値が60%以上ある企業はつぶれないと言われます。

会社の安定性が気になる時は、なんとなくのイメージではなく、自己資本比率で比較しましょう。

この値も、会社HPのどこかで公開されています。

 

3. 待遇

初任給は採用HPの募集要項に記載されています。

平均年収については、算出方法に注意しましょう。 

理系大学院生は基本的に技術系総合職として入社するので、総合職の平均で比較することが重要です。

一般職も含めた全体の平均だと、低く算出されます

こんな時、四季報総合版を見れば総合職の平均が調べられるので便利です。

 

就職四季報 総合版 2021年版 (就職シリーズ)

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  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2019/11/29
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あとは、福利厚生も重要ですね。

住宅補助などは数万円単位で変わってくるので、初任給と同じくらい重要です。

合同説明会など、気軽に聞ける場所で聞きましょう。

 

4. 社風・雰囲気

志望企業をある程度絞った上で、最終的な決め手になるのは社風・雰囲気だと思います。

雰囲気を知るには、境遇の近い技術系若手社員にできるだけたくさん会うことです。

合同・個別説明会、OB訪問、研究所見学など、

志望度の高い企業については色々な機会を見つけては社員と話しましょう。

意外と企業ごとにカラーがあるのが見えてくると思います。

大事なのは、自分がその会社で働いているイメージができるかというところですね。

 

5. 勤務地

勤務地の決まり方などについてはこちらに詳しくまとめています。 

shuheichem.hatenablog.com

 

説明会で質問したり、OBに聞いたりして把握しておきましょう。

 

まとめ

なんとなく調べているとどの企業も同じように見えますが、

今回ご紹介した指標で比較すれば差が見えてくると思います。

噂やイメージで決めるのではなく、客観的指標で比較しましょう。

企業研究はいつからでも始められます。

なるべく早く進め、周りとの差をつけましょう。

  

化学メーカーの勤務地:希望は通る? 転勤はある?

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

この記事は主に理系大学院生を対象としています。

特に化学メーカーを志望する方。

 

「化学メーカーの勤務地って地方ばっかり・・・?」

「なるべく都会で働きたいけど、希望は通る?」

「転勤は多い?」

 

就職する上で、勤務地がどこになるのかって気になりますよね。

場所によっては、この先の人生を大きく変えてしまうかもしれません。

今回は、勤務地に関する疑問を解消するべく、まとめました。

 

 

1. 化学メーカーの勤務地

化学メーカー(特に大企業)の勤務地について、一般的に言えるのは、

大規模な工場や研究所を建てやすい地方が多いことと、

全国に拠点があり、転勤もありがちということです。

 

業務の都合上仕方ないですが、これがなかなかやっかいです。

化学メーカーに就職した人の中には、思わぬ場所に配属され、

そこでの生活に耐えかねて転職する方もいます。

どうせどこに行くか分からないし、と考えてしまいがちですが、

就活の一つの軸として、慎重に検討した方がいいかなと思います。

 

2. 勤務地の調べ方

理系大学院生が技術職として採用される場合、

基本的に勤務地は研究所か工場です。

企業HPの"企業情報---拠点一覧"や、"研究開発---研究拠点"

といったページを見ると場所が分かります。

研究開発職として応募したし研究所だろう、と思うかもしれませんが、

工場でも製品開発が行われていて、そこに配属になることもあります。

 

また、具体的な配属人数の割合は、就職四季報で調べる事ができます。

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前年4月に入社した人が、どの都道府県に何人配属されたかわかります。

四季報は他にも企業の最新の情報が色々載っているので、持っていて損はないと思います。

 

3. どこに配属される?

研究所や工場が、製品の部門ごとに分かれている場合、

自分の専門分野と近い部門に配属される可能性は高いです。

しかし、以前の記事でも述べたように、企業に入って学生時代の研究と全く違うことをやる可能性もあります。

(博士について書いていますが、修士も同じです) 

shuheichem.hatenablog.com

 企業は学生が今持っている知識よりも、

これから企業で成長していくためのポテンシャルを重視しているというわけですね。

 

また、その時の企業の状況によって、

「この分野に力を入れていきたい(人が足りていない)から採用する」

といった事情もあります。

勤務地がどこになるかは、色々な可能性があります。

 

4. 勤務地の希望は出せる?

勤務地の決まり方として、いくつかのパターンがあります。

 

・エントリー時に希望を出す

あまり多くありませんが、日産化学などはこの方式です。

厳密には勤務地までは絞れませんが、エントリーの段階で希望の研究部門を提出し、選考が進みます。

あらかじめ配属を予約しておけるような仕組みですね。

 

・選考中に希望を聞かれる

面接などで「どんな仕事がしたいですか」などの質問があり、

それを加味した上で決められるパターンです。

したがって、勤務地も考慮に入れた上で、回答を準備しておきましょう。

 

・内定後、入社前の配属面談で決定される

入社が決まってから再度呼び出され、

面談で希望を伝えるパターンです。

もう内定は出ているので、希望が主張しやすいかもしれませんね。

 

・入社後、研修を終えてから決定

最も遅いパターンです。

入社前の段階で分からないのは少し不安ですね。

 

5. 勤務地の希望は通る?

企業側の事情もあるので、希望が通るとは限りません。

ただ、希望の出し方は重要だと思います。

「田舎は嫌です!」とかはもちろんダメですね。

「将来~ということを成し遂げたいので、

~の仕事に就きたいと思っています」

というように、具体的な場所ではなく、仕事の内容ベースで言うことが重要です。

企業側もできるだけやりがいを感じる場所で働いてもらいたいという思いはあるはずですので、熱意を見せましょう。

 

6. 転勤はある?

多くの会社において、経験を積ませるために他の部署への異動があります。

研究開発職であれば、研究所だけではなく、工場での開発を経験する、などです。

お客さんや現場の方とのやり取りを通して、

ニーズの掴み方やコストの感覚を身に付けられるなどのメリットがあります。

 

特に大企業などでは拠点が全国各地にあるため、

他部署を経験するための転勤もありえます。

逆に、規模が小さいところだとある程度絞られてきます。

勤務地を重視したい方は、少し企業規模の小さいところを狙うのも、個人的にはアリだと思います。

 

7. キャリアパスは様々

研究開発職として入社しても、その後のキャリアで

企画部門、営業、知財、人事などにいく可能性もあり、

キャリアパスは人によってさまざまです。

 

どんな可能性があるのか企業の方に直接聞くのがいいですね。

おすすめは、多くの企業が集まる合同説明会などです。

調べても出てきにくい情報を引き出すのにいい場所です。

 

まとめ

今回は、化学メーカーの勤務地についてまとめました。

個人的に勤務地は人生を左右すると思います。

入念に下調べし、悔いのないようにしましょう。

化学系大学院生の就活、適性検査(webテスト)対策はどうしたらいい?

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

 この記事は理系の大学院生(特に化学系)を対象としています。

 

「適性検査(webテスト)の対策って何から始めればいいのだろう・・・?」

「研究室のメンバーで協力して受験すれば乗り切れる?」

 

就活を控えて、こういった不安をお持ちの方は多いと思います。

今回は、理系大学院生の就活における適性検査(webテスト)の対策についてまとめたいと思います。

適性検査はインターンや本選考の過程で必ずといって行われますが、きちんと対策していないと、意外と難しいです。

特に化学メーカーを志望の方を対象として、これだけやっておけば大丈夫!という対策をご紹介します。

 

 

いつから対策するか

対策を始める時期ですが、おすすめはインターン前の時期です。

M1(博士ならD2)の5~7月ごろですね。

そんなに早くから就活のことを考えるのか・・・と思うかもしれませんが、

他の学生と差をつけるためには、何事も早く動き始める必要があります。

 

インターンの選考でもほとんどの企業が適性検査を実施するので、

これを機会に対策を始めましょう。

対策といってもそれほど時間はかかりません。

少しでも問題に慣れているかどうかで点数はかなり変わってきます。

(どうしても時間がないという方も、一晩対策するだけでも違います)

この時期に一度しっかり対策しておくと、本選考の忙しい時期に慌てずに済みます。

 

適性検査の種類

では、適性検査の種類について、理系の大学院生(特に化学系)が受ける可能性が高いものに絞ってご紹介します。

また、採用している主な化学系企業についてもご紹介します。

 

SPI(テストセンター)

まず、大きな分類として受験方式の違いがあります

会場に出かけて解くテストセンターか、 自宅のPCで行うwebテストです。

このうち、テストセンターはほぼSPIという種類のテストです。

(まれにSPI以外の試験でも会場受験型のものはあります。)

 

このテストの特徴は、一回受ければその結果を他の企業の選考にも使い回せる点です。

ですので、おすすめとしてはは夏インターンの時期にがっつり対策して受験しておき、

それを本選考でも使うと、本選考の忙しい時期に会場に出かけなくても済みます。

採用している化学メーカーには、JSRカネカなどがあります。

 

SPI(web)

自宅のPCで行うwebテストで多いのも、やはりSPIです。

webテストは電卓が使えますし、

その場でネットを使って調べたり人に聞いたりなんでもありです。

採用している化学メーカーには、クラレ住友化学などがあります。

 

玉手箱

SPIと並んで多いのが、玉手箱というテストです。

問題に対して制限時間が短いのが特徴です。

かなりスピーディに解く必要があり、事前の対策は必須です。

採用している化学メーカーには、旭化成三菱ケミカルなどがあります。

 

TG-WEB

上記二つよりも知名度は低いですが、TG-WEBというテストも受験の可能性があります。

一見難解な問題が多く、対策せずに受けると面食らうと思います。

解き方を知っていれば簡単に解ける問題もあるので、対策しておくとよいです。

採用している化学メーカーには、積水化学住友化学などがあります。

 

webテストの種類の見分け方

これから受けるテストが事前に分かっていれば、ピンポイントに対策できますよね。

具体的方法はネットで調べればすぐ出るので省略しますが、

テスト受験画面のurlと、制限時間でテストの種類と内容を見分けられます。

「受験開始」のボタンをクリックしなければ問題は始まらないので、

選考にエントリーしたらまず種類を見分け、対策しましょう。

 

おすすめの適性検査対策本まとめ

それでは具体的な対策方法ですが、やはり専用の問題集を購入して解くのがいいでしょう。

何冊も本を買うとある程度の出費にはなりますが、

就職活動はこの先何十年の自分の将来を決める重要なことです。

数千円を惜しんで不利になるのは、どう考えても割に合わないですよね。

 

 志望業界・企業で使われているテストの種類を調べられる!
この業界・企業でこの「採用テスト」が使われている! 【最新版】

この業界・企業でこの「採用テスト」が使われている! 【最新版】

 

 適性検査対策を何から始めればいいのか分からなかった私がまず購入したのはこの本でした。

なんと、この本には業界・企業ごとに、どの採用テストを採用しているかの最新情報が記載されています。

まずこれで自分の志望業界・企業を調べると、効率的に対策が進められるので、非常にオススメです。

 

SPI(テストセンター・webテスト)対策

ここでは二冊ご紹介します。私はどちらも購入し、解きました。

 

 まずはこちらの問題集です。

しっかりと問題を網羅していて、十分な対策ができます。

ただ欠点としては問題の難易度が全体的に低いということがあり、

本番で難しい問題に出会うと対応しきれないことがあります。

 

2021最新版 史上最強SPI&テストセンター超実践問題集

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  • 作者:オフィス海
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2019/04/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

そこで有効なのが、こちらの問題集です。

全体的に難易度が高いですが、本番ではこのくらいの難易度の問題も出題されます。

いきなりこの本から始めると難しいとは思いますが、

これが解ければ自信につながると思います。

 

玉手箱・TG-WEB対策
必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法[1]【2021年度版】
 

 

玉手箱・TG-WEB対策としては、この2冊で十分だと思います。

重要なのは、問題に慣れ、制限時間の感覚を身に付けることですので、

時間を計りながら解きましょう。

 

webテスト、研究室のメンバーと協力してやってもいい?

自宅受験型であれば他人との協力が可能です。

どうしても対策の時間がない方は、計算や読解に強い人を連れてきて、乗り切るのもアリです。

ただ、複数人でやると意見をまとめるのに余分に時間を使ったり、

一人に比べると集中力が落ちたりといったデメリットもあります。

非常に時間にシビアなテストなので、少しのロスも減点につながりかねません。

個人的には、将来を左右する就活なので、早めに対策しておいて、

ひとりで臨むことをおすすめします。

 

まとめ

今回は、化学系大学院生の就活における適性検査対策についてまとめました。

適性検査で大きな差がつくことはないとは思いますが、

早めに万全の対策をとっておき、内定までの第一関門をクリアしましょう。

 

 

 

 

博士就活における研究内容のマッチング

こんにちは。化学系博士のshuheiです。

 

「博士卒で研究職に就く場合、企業に入ってもほぼ同じテーマの研究を続けるのかな・・・?」

「自分の専門が特殊だけど、マッチングする企業(部署)はあるのか・・・?」

 

博士卒で就活をする方は、こんな疑問を一度は抱くのではないかと思います。

今回は私の経験をもとに、研究のマッチングがどの程度重視されるのかについて、私の意見をまとめてみようと思います。

結論としては、マッチングはある程度重要ですが、企業は博士の研究遂行能力に期待するようになってきています。

 

 

マッチングしているに越したことはない

当たり前ですが、自分の専門がそのまま活かせるような研究が企業でもやられていれば一番いいです。

博士は初任給も高く、役職も修士卒のひとつ上から始まるケースが多いので、

企業側からすればなるべく即戦力になってもらいたいわけです。

 

もちろん企業での目的は利益の追求で、製品化して売る事がゴールですので、

大学の研究と全く同じであることはありません。

しかし、基礎研究の部門ではかなりアカデミアに近い形で研究している会社(部署)もあります。

そういった企業の研究内容は社外に出せないものも多いですが、

・企業ホームページ

・プレスリリース

・論文、特許

などを調べるとある程度分かります。

徹底的に企業研究し、自分が活躍できそうなところをピンポイントで狙って勝負するのもひとつの戦略です。

 

博士に期待するのは研究遂行能力

もちろん専門が近いことは重要です。

ただ、近年博士の採用が活発化してきているのは、

博士の研究遂行能力が徐々に評価されてきているからだと思います。

これからの時代、イノベーションを起こすために必要なのは、

与えられた問題を解く力ではなく、自ら問いを見つけ出していく力だと思います。

それができるのは、自らテーマを立てて世界に通用する研究をした経験のある博士、ということです。

 

企業に入ると、もちろんそれまで身に付けた知識がベースとなりますが、

日々新しいことを吸収し、勉強の連続だと思います。

企業人生が何十年もあることを考えると、博士課程の数年で得た知識はそれほど重要でないかもしれません。

それよりも、博士課程で身に付けた研究遂行能力に、企業は期待していると思います。

実際、博士出身の社員の方にお話を伺うと、学生時代と全く違う研究をしている方が多かったです。

 

博士選考で何を見られているか

では具体的に博士の選考はどのように行われるのでしょうか。

多くの企業でESと研究概要(A4 1~2ページにまとめたもの)による書類選考と、

適性検査webテストなど)の後、複数回の面接を経て採用となります。

まず書類選考の段階で所属している専攻や研究室、そして研究概要からある程度専門性が判断された上で、面接選考へと進みます。

 

面接には人事面接と技術面接がありますが、博士選考に関しては技術面接に重きをおいている企業が多いと思います。

技術面接というのは研究内容をこちらから説明した上で、技術系の社員に質問を受けるというものです。

そして、私の経験上、この時マッチングに関する質問は決して多くありませんでした

それよりも

・研究の背景、先行研究との違い

・新規性、工夫したところ

・研究結果がどう社会に役立つか

といった質問がほとんどでした。

 

これらの質問によって、

・研究内容を深く理解しているか

・簡潔に、論理的に話せるか

・コミュニケーション能力・プレゼン力

などをはかっているのだと思います。

 

形式は学会発表のような感じですが、

学会発表とは少し違うタイプの質問もありますので、

詳細な対策については別の記事でまとめようと思います。

 

企業にもよる

とはいえ、専門性のマッチングを重視するかどうかは、

企業によっても異なる印象を受けました。

はやりまだ博士に対して良いイメージを持っていない企業もあると思います。

せっかく博士号を取ったなら、博士の能力を評価してくれるところで働きたいですよね。

 

それではどうやってそんな企業を見つけるかというと、

まず、博士専用の早期選考を行っているかどうかは一つの指標になります。

近年特に大手化学メーカー・製薬メーカーで博士の早期選考が加速しています。

こういった企業は博士のポテンシャルに期待しているのだと思います。

また、こういった企業は博士の初任給も高く設定されていることが多いです。

 

そして、企業の方に直接聞くのも重要です。

どうしても博士の就活に関する情報は不足しがちなので、自分の足で説明会やOB訪問に積極的に出かけて、情報を取りに行きましょう。

博士がどのくらいの割合いて、どのように働いているかなどを聞けば、参考になります。

 

最後に

今回は研究内容のマッチングについてお伝えしました。

エントリーする会社を選ぶ際、マッチングという観点で迷うこともあるかもしれません。

個人的には、あまり悩まずに、自分が将来やりたいことを重視して選んだ方がいいかなと思います。

結果的にマッチングせずに不合格となるかもしれませんが、こればっかりは縁がなかったと思うしかありません。

企業がどんな専門の人を求めているかはその年の企業の状況によっても違いますしね。

 

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

博士進学のメリット・デメリット

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

 

「もうすぐ就活の時期だけど、博士に進学するか就活するか決めきれない・・・」

「博士に進んだら、就職に不利になるんだろうか・・・」

 

博士進学について、いろいろと悩まれる方は多いと思います。

私も、もともと博士進学を決めていたわけではなく、就活が始まる直前まで悩んでいました。

ここでは私の経験をもとに、博士進学のメリット・デメリットについてまとめた上で、なぜ博士を選択したかご紹介しようと思います。

博士に興味を持っておられる学生の方に、参考になれば幸いです。

 

博士進学のメリット

(0) アカデミアへの道が開ける

これは当たり前ですね。

将来的にアカデミアを目指す(大学に残る)のであれば、博士号取得は第一関門です。

ただ、アカデミアを目指すことが決まっているなら、悩まれることはないと思います。

ここでは、博士取得後の進路は決めていないor就職するつもりである人を対象にしたいと思います。

 

(1) 心ゆくまで研究に没頭できる

やはりこれが一番大きいと思います。

先行研究を調べ、テーマを設定し、実験・解析を経て論文を書く。

このプロセスをがっつり経験するためには、博士に進むしかありません。

たまに修士でもまとまった結果を出せる人もいますが・・・

 

授業・就活などがあるとどうしても時間を取られてしまいます。

博士では授業なども少ないため、自由度の高い状態で研究活動に没頭できます。

 

(2) 研究遂行能力を磨ける

修士までは教授から与えられたテーマに取り組んでいる方が多いのではないでしょうか。

博士では、テーマの設定から自分で行います。

先行研究を徹底的に調べ上げた上で課題の本質を見抜き、実現可能な範囲でテーマを立てます。

私は、このプロセスこそ、研究で最も大事な部分だと思っています。

そしてこれは、企業研究においても同じです。

与えられた問題を解く力よりも、自ら問いを立てられる力が求められるわけですね。

 

それ以外にも博士課程では、論文執筆、国際学会での発表、企業や他大学との共同研究など、修士では取り組みにくい多くの経験ができます。

こういった経験から得たプレゼン力、語学力、コミュニケーション能力は、今後の人生で必ず役に立ちます。

 

(3) 研究職への就職に有利

これは企業にもよりますし、意見が分かれるところかとは思います。

ただ、私個人の経験としては、博士に進むことによって、就職活動が有利に進められたと考えています。

 

以前は博士に対して「頭が固くて企業で使いにくい」といったマイナスイメージもあったかもしれませんが、

今では博士を高く評価する大手企業が増えています。

実際に、化学系大手企業の博士選考は年々早期化しており、むしろ”優秀な博士の取り合い”という状態だと思います。

 

特に基礎研究に重視している企業は博士を多く採用しています。

逆に言うと、「将来企業で研究開発職に就きたければ、博士に進んだ方が配属の確率は高まる」のです。

 

(その他)

・博士という称号

「実は私、博士なんです!」と親戚に自慢できるだけではないメリットがあります。

それは海外の方と関わる時です。

海外では日本と博士への認識が異なり、研究をする上では必須、と考えられています。

博士号を持っていないと、話さえ聞いてもらえないこともあるといいます。

企業でグローバルに活躍するには、実は博士号が非常に重要なのです。

 

・将来について考える時間になる

修士の方の中には、「日々の実験や発表資料の作成に追われていて、気づいたらもうインターンや就活の時期になっていた・・・!」

という方もいるのではないでしょうか。私もそうでした。

そんな慌ただしい中で将来数十年務めることになる企業を決められるでしょうか。私は無理でした。

修士課程は研究に専念し、博士課程の早い時期から自分が何がしたいか、どんな企業に入りたいか、など将来についてじっくり考えることで、後悔のない決断ができるかもしれません。

 

博士進学のデメリット

(1) 経済的問題

それではデメリットは何があるでしょうか。

まずはお金の問題です。

博士では修士までと同じように学費が発生しますし(免除制度の利用は可能です)、

家賃や食費といった生活費も必要です。

 

それでは世の博士の人はどうやってやりくりしているのかというと、

日本学術振興会(通称:学振)の特別研究員制度

・各種奨学金

・TA・RA

・その他アルバイト

などが収入源です。

 

学振が取れれば月20万円貰えるのでお金の問題はほぼなくなりますね。

ボーナスや福利厚生は全く無いので社会人と比較するとやり切れませんが、贅沢しなければ問題なく暮らしていけます。

ただ倍率は5倍程度と高いです。

(学振対策に関する記事も今後書こうと思います。)

学振が取れなかった場合は、それ以外の手段を組み合わせて乗り切ることになります。

 

 

 

(2) 研究のしんどさ

私は研究が好きで博士に進んだわけですが、

やはり好きでやっていても大変なことはたくさんあります。

・予想していたデータが得られず時間を浪費してしまった時

・データの解釈に行き詰った時

・論文や書類の締切に追われている時

などなど・・・

数年前まで研究なんてしたことなかった人間が、

一からテーマを立ち上げて遂行し、世界中の競合研究者たちと戦うのですから、簡単なことではありません。

 

そういった問題が発生したり挫折を経験したときに、

沈み込んでしまうタイプの人は、もしかしたら博士に向いていないかもしれませんね。

問題が出てきたらそれを工夫して解決することを楽しんだり、

自分なりの余裕を持っていられる人は強いです。

 

(3) 年齢

これも結構気にする人は多いと思います。

博士課程を終えるころには、30近い年齢になります。

学部卒や修士卒で就職した人は会社で活躍し始め、

結婚・子育てと人生の階段を上がっていきます。

そんな人たちを見ていると「自分の人生これでいいのだろうか・・・」と思うこともあります。

 

大学・研究室にもよる

博士課程の過ごし方は、大学や研究室によってもかなり変わってきます。

というのも、博士論文執筆のために必要な論文数の規定が、大学によって異なります。

1本でよいところもあれば、5本必要というところまで・・・。

 

また、研究室によって、論文の出しやすさも変わってきます。

研究分野的に論文が書きやすい分野とそうでない分野があります。

また、教授の方針で、質の高い研究でないと論文化しないという方もいれば、わりとどんどん数を量産していく方もいます。

博士に進む予定の大学・研究室の状況は詳しく把握しておきましょう。

 

まとめ

私が考える博士進学のメリット・デメリットをご紹介しました。

ただ、最終的に決断するのはあなたです。

重要なのは、メリット・デメリットを把握したうえで、自分の頭で考えて決めることです。

価値観は人それぞれですし、しっかりと自分に向き合って決めれば、後悔もないはずです。

自分について知り、将来を考える上では、就活でもよく行われる自己分析が有効です。(自己分析については今後記事にしようと思います)

一人で悩んでいるとなかなか答えが出ないので、周りの先輩や教員ともよく相談してくださいね。

この記事が決断するときの何かのヒントになれば、幸いです。

ブログを書く目的

こんにちは。化学系博士学生のshuheiです。

この度、「化学系博士の研究と就活」というブログを開設しました。

まずは肩慣らしということで簡単にブログを書く目的についてまとめておこうと思います。

初心の記録。

 

 

ブログの内容

タイトルそのまんまです。

化学系博士である私が自分の経験に基づいて、研究関連のtipsや博士の就活について書いていきたいと思います。

世に出ている就活情報の多くは、就活生の大部分を占める「文系の学部生」に対してのものです。

そのため、「理系の大学院生」の就活情報はなかなか集めづらいです。

さらにその中でも博士となれば、もう全体から見ると無視できるような存在なので、情報がないんですね。

特に化学系博士就活に関する情報はあまりなく、私の周りに博士も少なかったので、情報を集めるのには苦労しました・・・。

そんな経験を踏まえて、私が研究や就活を通して得たことを、ここで惜しげもなく発信していこうと思います(笑)。

 

目的(1) アウトプットの機会

とはいえ三日坊主になることは目に見えているので、ここで目的を整理しておこうと思います。

まずは自分のアウトプットの機会にしたいということです。

ブログを書こうと思うと、分かりやすい文章にするために頭の中にあるものを分類し、配置し、まとめなければなりません。

このアウトプット作業が最近足りていないなと思うのです。

なんでも話せる友達が少ないというのもありますが・・・

アウトプットに慣れることで頭の中が整理でき、何かを考えたり人と話すときも引き出しが開けやすくなるのではないかと期待しています。

 

目的(2) 自分が発信したことに反応をもらう満足感

早い話が承認欲求ですね・・・。(笑)

昔から文章を書くのが好きで、書いたものに反応してもらうのを嬉しく感じていました。

一方で三日坊主な性格もあり、ブログを初めても長続きしませんでした。

ただ、今では三日坊主を防ぐような仕組みの作り方も色々と考えられるようになったので、続くのではないかと思っています。

 

目的(3) 人とのつながり

人生を常に楽しく過ごすには、様々な人との出会いが不可欠だと思います。

新たな価値観に出会うことで刺激され、まだまだ面白いことがあるな、と思えます。

しかし研究室に籠っていると毎日同じ人と顔を合わせるのみです。

だからといってアクティブに集まりに出かけていくのもなんだか苦手。

世界中の人と瞬時に繋がれる世の中、いろいろな繋がり方があります。

ネットでの出会いや繋がりとそこから始まる情報交換も大事にしたい、というのも目的です。

 

目的(4) あわよくば収益化

今やブログだけで生計を立てる人もいる時代。

時代の波に乗りたいですよね。

月々のおこづかいが少し増えれば、こんなに幸せなことはないです。

ただ、収益化に至るまでには半年から一年以上必要とも言われます。

それまでに他のバイトなどをして稼げるお金のことを考えたら、考えたら、、、考えたくないですね。

これはあくまでもあわよくばです。

 

続けるために

ブログを続けるために以下のことが大事かなと思います。

・無理はしない

・細かいところにこだわらない

・収益は望まない

こんなところを自分に言い聞かせ、続けていけたらと思います。

 

温かく見守っていただければ幸いです。