【質問例】技術面接での質問対策【3パターンに分かれます】

 

技術面接の質問対策

こんにちは!化学系博士で、現在は化学メーカー研究職のshuheiです。

 

「発表は覚えればなんとかなるけど、質疑応答がうまくいかない・・・」

「予想外の質問が来ると焦ってしまう・・・」

こんな方のための記事です。

 

理系の就活では避けて通れない技術面接では、質疑応答がメインです。

研究内容のすごさよりも、この応答次第で合否が決まります

その場ですべて対処するのは無理があるので、できるだけ多くの想定質問に対して、回答を準備しておく必要があります。

 

そこで今回は、技術面接で聞かれる質問を、大きく3パターンに分けて紹介します。

実際の面接での聞かれ方は様々ですが、これらを押さえておけばかなり対処できると思います。

実際に多くの技術面接を乗り越えた経験から、実際にされた質問を公開します。

 

 スライドの作り方はこちらで解説しています。

shuheichem.hatenablog.com

 

話し方で気を付けた方がいい点はこちらで解説しています。

shuheichem.hatenablog.com

 

就活記事のまとめはこちら

shuheichem.hatenablog.com

 

 

技術面接の質問は3パターン!

他の記事でも書いていますが、技術面接は、研究内容のアピールではなく、自己アピールの場です。

そのため、質問を通してどんな力を見ているか、ということを理解し、相手の意図に合わせてアピールする必要があります。

その観点で整理すると、質問はおおむね3パターンに分かれるのではないかと思います。

 

1. 発表内容に関する質問

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見られている力

当たり前ですが、発表した内容に対して、掘り下げたり、分かりにくかったところを説明させるような質問がされます。

ここで見られているのは、自分の研究内容を、専門外の人に簡潔に説明できる力です。

プレゼン力や、論理的思考力といってもいいかもしれません。

 

対策方法

対策としては、普段の学会と同じような準備になります。

発表の流れをよく見直し、論理の穴がないようにしておきましょう。

質問を想定し、回答するために補助データが必要なら別スライドで準備します。

学会との違いとしては、相手が専門家ではないので、なるべく専門用語は使わず、簡潔に説明するということです。

 

質問例

「~の箇所をもう少し詳しく説明してもらえますか」

「AというデータからBという結論を導いた根拠を教えてください」

「Aと解釈していますが、Bという解釈はできませんか」

「~という考察をサポートするデータは何かありますか」

「あなたの研究で数値は何パーセント改善される見込みがありますか」

企業の方は数字で具体的に示すことに慣れているので、数字を聞かれることも多いですね。

 

2. 新規性・独創性について

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そのテーマが従来の研究と比べてどう新しいのか、という点です。

また、研究が社会に与えるインパクについても聞かれます。

 

見られている力

ここで見られているのは、ビジネスの世界で必要な提案力です。

テーマの本質である新規性について理解し、魅力的に語れるかどうか

これは入社してから必要な力になります。

もちろんテーマの多くは教授から与えられたものだとは思いますが、

それを鵜吞みにするのではなく、自分のものとして語れるようにしておくことが重要です。

 

対策方法

新規性にインパクトを持たせることが重要ですが、正確性を欠いてはいけません。

どこまでは既にわかっていて、どこからが自分のアイデアなのかを明確に切り分けておきましょう。

「自分の研究を範囲を正確に理解している」ことが好印象につながります。

 

質問例

「一般的な方法と何が違うのですか」

「今までの方法だと何が問題点だったのですか」

「なぜその着想を得たのか、きっかけは何ですか」

「なぜあなたがそれを実現できたのですか」*1

「社会においてどんなことに役立つ技術ですか」

「何年後に実用化されそうですか」

「実用化のためのハードルは何ですか」

*1 ぶっちゃけ他の人でもできる・・・と思ってしまうかもしれませんが、

一部のアイデアを、自分で思いついたことにしても大丈夫です。笑

論理的・科学的に間違っていなければ、多少の誇張は問題ないと個人的に思います。

 

 3. 困難の乗り越え方

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研究を進める中でぶつかった壁などについて聞かれることも多いです。

その時にどう考え、どういった行動をとったのか、ということを説明する必要があります。

 

見られている力

課題解決能力や、粘り強さといったところです。

研究開発には挫折がつきもので、それは企業に入っても同じです。

むしろ、競合に勝ち続けるためには、課題を自分から見つけ出して、あらゆるアプローチを駆使して解決していくことが、新しい価値を生み出す上では必須です。

壁に直面した時にその人はどう立ち向かうのか?ということを見られています。

 

対策方法

対策としては、エピソードを準備しておき、具体的に伝えることが重要です。

「うまくいくまで根性でやり続けました」

「たくさん条件を振ることで最適化しました」

のように、単に頑張った、というような伝え方ではアピールになりません。

 

「化合物Aの特性は悪かったですが、その中のXというパラメータには改善がみられていたので、Xを左右する因子から化合物を絞り込んでいきました」

「パラメータYは研究室の装置では測定できないことが分かったので、以前学会でお会いした○○大学の××教授に、指導教員を通じて連絡を取り、測定を依頼しました」

など、なんでもいいですが、主体的に考えて行動したエピソードを話しましょう。

 

行動の仕方は人それぞれなので、なんでもかまいません。

しかし、「主体的に動けるか」はおそらくすべての企業が重視しています。

(新入社員研修でもしつこく言われました。笑)

 

質問例

「研究している上で何か大変なことはありましたか」

「困難をどうやって解決に繋げましたか」

「研究のハードルはどこにありましたか」

「思うような結果が出ない時どうしましたか」

「普段研究を進める上で意識していることはありますか」

これについても、ある程度自分に見合ったアピールができる内容であれば、

多少エピソードを盛ってもいいのではないでしょうか。

 

まとめ

・技術面接は自己アピールの場

・質問は、その意図で3パターンに分かれる

エピソードで伝えることが大事

 

しっかり対策しておけば、「どんな質問が来るだろう・・・?」という不安はある程度取り除けます。

人生を左右する面接なので、万全の準備で挑みましょう!

 

 

スライドの作り方はこちらで解説しています。

shuheichem.hatenablog.com

 

話し方で気を付けた方がいい点はこちらで解説しています。

shuheichem.hatenablog.com

 

就活記事のまとめはこちら

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