化学メーカーの勤務地:希望は通る? 転勤はある?

化学メーカーの勤務地

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

今回は化学メーカーの勤務地について。

 

「化学メーカーの勤務地って地方ばっかり・・・?」

「なるべく都会で働きたいけど、希望は通る?」

「転勤は多い?」

 

就職する上で、勤務地がどこになるのかって気になりますよね。

場所によっては、この先の人生を大きく変えてしまうかもしれません。

今回は、勤務地に関する疑問を解消するべく、まとめました。

 

 

1. 化学メーカーの勤務地

化学メーカー(特に大企業)の勤務地について、一般的に言えるのは、

大規模な工場や研究所を建てやすい地方が多いことと、

全国に拠点があり、転勤もありがちということです。

 

業務の都合上仕方ないですが、これがなかなかやっかいです。

化学メーカーに就職した人の中には、思わぬ場所に配属され、

そこでの生活に耐えかねて転職する方もいます。

どうせどこに行くか分からないし、と考えてしまいがちですが、

就活の一つの軸として、慎重に検討した方がいいかなと思います。

 

2. 勤務地の調べ方

理系大学院生が技術職として採用される場合、

基本的に勤務地は研究所か工場です。

企業HPの"企業情報---拠点一覧"や、"研究開発---研究拠点"

といったページを見ると場所が分かります。

研究開発職として応募したし研究所だろう、と思うかもしれませんが、

工場でも製品開発が行われていて、そこに配属になることもあります。

 

また、具体的な配属人数の割合は、就職四季報で調べる事ができます。

就職四季報 総合版 2021年版 (就職シリーズ)

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  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2019/11/29
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前年4月に入社した人が、どの都道府県に何人配属されたかわかります。

四季報は他にも企業の最新の情報が色々載っているので、持っていて損はないと思います。

 

3. どこに配属される?

研究所や工場が、製品の部門ごとに分かれている場合、

自分の専門分野と近い部門に配属される可能性は高いです。

しかし、以前の記事でも述べたように、企業に入って学生時代の研究と全く違うことをやる可能性もあります。

(博士について書いていますが、修士も同じです) 

shuheichem.hatenablog.com

 企業は学生が今持っている知識よりも、

これから企業で成長していくためのポテンシャルを重視しているというわけですね。

 

また、その時の企業の状況によって、

「この分野に力を入れていきたい(人が足りていない)から採用する」

といった事情もあります。

勤務地がどこになるかは、色々な可能性があります。

 

4. 勤務地の希望は出せる?

勤務地の決まり方として、いくつかのパターンがあります。

 

・エントリー時に希望を出す

あまり多くありませんが、日産化学などはこの方式です。

厳密には勤務地までは絞れませんが、エントリーの段階で希望の研究部門を提出し、選考が進みます。

あらかじめ配属を予約しておけるような仕組みですね。

 

・選考中に希望を聞かれる

面接などで「どんな仕事がしたいですか」などの質問があり、

それを加味した上で決められるパターンです。

したがって、勤務地も考慮に入れた上で、回答を準備しておきましょう。

 

・内定後、入社前の配属面談で決定される

入社が決まってから再度呼び出され、

面談で希望を伝えるパターンです。

もう内定は出ているので、希望が主張しやすいかもしれませんね。

 

・入社後、研修を終えてから決定

最も遅いパターンです。

入社前の段階で分からないのは少し不安ですね。

 

5. 勤務地の希望は通る?

企業側の事情もあるので、希望が通るとは限りません。

ただ、希望の出し方は重要だと思います。

「将来~ということを成し遂げたいので、

~の仕事に就きたいと思っています」

というように、具体的な場所ではなく、仕事の内容ベースで言うことが重要です。

企業側もできるだけやりがいを感じる場所で働いてもらいたいという思いはあるはずですので、熱意を見せましょう。

 

6. 転勤はある?

多くの会社において、経験を積ませるために他の部署への異動があります。

研究開発職であれば、研究所だけではなく、工場での開発を経験する、などです。

お客さんや現場の方とのやり取りを通して、

ニーズの掴み方やコストの感覚を身に付けられるなどのメリットがあります。

 

特に大企業などでは拠点が全国各地にあるため、

他部署を経験するための転勤もありえます。

逆に、規模が小さいところだとある程度絞られてきます。

勤務地を重視したい方は、少し企業規模の小さいところを狙うのも、個人的にはアリだと思います。

 

7. キャリアパスは様々

研究開発職として入社しても、その後のキャリアで

企画部門、営業、知財、人事などにいく可能性もあり、

キャリアパスは人によってさまざまです。

 

どんな可能性があるのか企業の方に直接聞くのがいいですね。

おすすめは、多くの企業が集まる合同説明会などです。

調べても出てきにくい情報を引き出すのにいい場所です。

 

まとめ

・化学メーカーの勤務地は地方が多く、転勤も多い

熱意をアピールして希望を出すことが重要

 

今回は、化学メーカーの勤務地についてまとめました。

個人的に勤務地は人生を左右すると思います。

入念に下調べし、悔いのないようにしましょう。