博士は就職できない?むしろ就活に有利だったと感じる3つの理由

博士の就職がむしろ有利だと感じた3つの理由

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

大手化学メーカーの研究開発職に内定を得た経験から、就活に役立つ情報をまとめています。

今回は、博士の就職について。

 

「博士に進むと、就職に不利になる?」

「博士に興味があるが、アカデミアに残らないならすぐ就職すべき?」

こんな方のための記事です。

 

私も、もともと博士進学を決めていたわけではなく、悩んでいました

結果的には博士に進学し、就活して大手化学メーカーに内定を得ることができました。

しかし、修士卒で同じ企業に合格できていただろうかと考えると、全く自信がありません。

私の場合、博士に進んだことによって、就活を有利に進められたと感じました。

今回は、その理由を3つご紹介します。

※なお、私は工学系の専門で、研究開発職を志望しました。

他の分野や職種について同じことが当てはまるとは限りませんが、

参考にしていただければ幸いです。

 

他の就活記事はこちらにまとめています。

shuheichem.hatenablog.com

 

 

(1) 研究職の場合、企業でも博士号が重宝される

昔は博士というと、専門にこだわりが強く、会社にとって使いにくいというイメージもあったようですが、少しずつ博士に対する理解が進んでいます。

その高い専門性と、研究遂行能力が評価されてきています。

 

特に海外の企業では、研究する上で博士号は必須とされています。

そのため、海外の企業とやり取りする際などに、博士が重宝されるようです。

日本でも、これからさらに博士に対する需要は高まっていくのではないかと期待しています。

 

現時点では企業によってスタンスが異なりますが、ひとつの目安となるのが博士専用選考の有無です。

博士を積極採用する企業は、早期の選考を行う傾向にあります。

化学メーカーの選考時期についてはこちらにまとめていますのでぜひご覧ください。

shuheichem.hatenablog.com

 

(2) 自己分析・企業研究の時間が取れた

納得のいく就活をするためには、自己分析と企業研究に時間をかける必要があります。

とりあえず仕事に就ければいいというなら別ですが、

将来数十年を左右する仕事は、じっくり選ぶべきです。

 

一方で、修士課程の日々は非常に忙しいです。

授業に出て単位を取りながら、毎日の研究をこなさなければいけません。

そして、入学2か月後の6月には、早くも夏インターンの選考が始まります。

常に就活と研究が並行していて、息つく暇もないですね。

 

もちろん博士も研究で忙しいですが、自由度は修士の時よりも高いです。

授業はほとんどないため、一日中を研究に当てられます。

ある程度自立して研究を行うため、自分のペースで進めることができます。

 

私の場合は、D1の間から、実験の合間などに少しずつ就活に当てる時間を作り、自己分析などを進めていきました。

その結果、余裕を持って本選考を迎えることができ、面接対策などに時間を当てられました。

 

(3) 就活で話せるエピソードが増えた

ESや面接で自己PRをする際には、具体的なエピソードが必須です。

どんなにすばらしい強みを語っても、エピソードが無ければ説得力を欠きます

 

私は今まであまりバイトやサークルを熱心にやってこなかったので、修士の時点ではあまり話せることがありませんでした。

しかし、博士に進むことで、修士までではできなかった様々な経験を積むことができ、成長にもつながりました。

国際学会での口頭発表や、企業との共同研究後輩の指導など、学ぶことは非常に多かったです。

その中で自分がした工夫や、自分の強みが活かされた話などを面接でしたところ、ウケもよく、評価されているように感じました。

やはり企業としても、バイトやサークルよりも研究活動の方が実際これからやる仕事に近いので、評価しやすいのかもしれません。

 

まとめ

・企業でも博士への需要が高まってきている

・博士課程の間にじっくりと就活準備を進められる

・就活で使えるエピソードや、アピールできる能力が身に付く

 

博士は就職できない、というなんとなくのイメージには左右されずに、

自分が後悔しない選択をしましょう。

そのためには、自己分析も有効です。

shuheichem.hatenablog.com

 

進路選択の参考になれば幸いです。

 

その他の就活記事はこちらにまとめています。

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