企業研究の方法 イメージに惑わされず、客観的に比較する!

企業研究のやり方

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

今回は、企業研究の方法についてです。

 

「もうすぐ就活だけど、どの企業も同じに見えて、絞れない・・・」

「企業研究って、何をすればいいの?」

 

企業研究って何から始めればいいか最初は分かりませんよね。

なんとなくのイメージで選んでしまい、後悔しないように、客観的指標を使って比較しましょう。

今回は、企業研究のやり方について5つの軸でご紹介します。

この記事は主に理系大学院生を対象にしています。

 

 

1. 事業内容・研究内容

その会社がどんな事業を展開しているのか調べましょう。

興味のある分野であったり、専門を生かせる分野かどうかは重要ですね。

まずは企業のHPをくまなく読んでざっくり把握しましょう。

 

その次におすすめなのがアニュアルレポート(年次報告書)を読むことです。

これは一年間の業績をまとめ、今後の展望を示したものなので企業研究する上で非常に役に立ちます。

HPのどこかで公開されているので探してみてください。

 

事業を把握したら、具体的にどんな研究が行われているかを調べましょう。

企業秘密なので、開示されていない部分も多いですが・・・。

まずは企業HPの研究所紹介ページを見ましょう。

その後は、プレスリリースや、発表している論文を読むと、最近の研究について知ることができます。

どちらもHPに載っているはずですので、しっかりチェックしましょう。

 

2. 業績

事業分野ごとの売上高利益率は先ほど紹介したアニュアルレポートで分かります。

売上高だけでなく利益率もチェックすることで、

稼ぎ頭の事業と、利益が出ていない事業が把握できますね。

また、売上全体の利益率が10%を超えていると、優良企業と言えます。

 

他に、個人的に注目すべきだと思う数字に、自己資本比率があります。

簡単に言うと、どれだけ借金せずに経営しているかを表します。

この値が60%以上ある企業はつぶれないと言われます。

会社の安定性が気になる時は、なんとなくのイメージではなく、自己資本比率で比較しましょう。

この値も、会社HPのどこかで公開されています。

 

3. 待遇

初任給は採用HPの募集要項に記載されています。

平均年収については、算出方法に注意しましょう。 

理系大学院生は基本的に技術系総合職として入社するので、総合職の平均で比較することが重要です。

一般職も含めた全体の平均だと、低く算出されます

こんな時、四季報総合版を見れば総合職の平均が調べられるので便利です。

 

就職四季報 総合版 2021年版 (就職シリーズ)

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  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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あとは、福利厚生も重要ですね。

住宅補助などは数万円単位で変わってくるので、初任給と同じくらい重要です。

合同説明会など、気軽に聞ける場所で聞きましょう。

 

4. 社風・雰囲気

志望企業をある程度絞った上で、最終的な決め手になるのは社風・雰囲気だと思います。

雰囲気を知るには、境遇の近い技術系若手社員にできるだけたくさん会うことです。

合同・個別説明会、OB訪問、研究所見学など、

志望度の高い企業については色々な機会を見つけては社員と話しましょう。

意外と企業ごとにカラーがあるのが見えてくると思います。

大事なのは、自分がその会社で働いているイメージができるかというところですね。

 

5. 勤務地

勤務地の決まり方などについてはこちらに詳しくまとめています。 

shuheichem.hatenablog.com

 

説明会で質問したり、OBに聞いたりして把握しておきましょう。

 

まとめ

なんとなく調べているとどの企業も同じように見えますが、

今回ご紹介した指標で比較すれば差が見えてくると思います。

噂やイメージで決めるのではなく、客観的指標で比較しましょう。

企業研究はいつからでも始められます。

なるべく早く進め、周りとの差をつけましょう。