大学生・大学院生は年金を払っておくべき?どのくらい損をするのかまとめ

大学生は年金を払うべきか

こんにちは。化学系博士課程のshuheiです。

今回は大学生の年金についてです。

 

「年金は今すぐ払うべき・・・?」

「納付を猶予してもらえる制度がある?」

「制度を使うと、どのくらい損をする・・・?」

 

大学生にとっては大きな出費である年金の保険料。

学生である間は、納付が猶予される学生納付特例という制度があります。

とはいえ、猶予された分は後から納付しないと、加算金が課されます。

これを考慮した上で、学部・修士・博士の時に年金を払っておくべきかどうかの判断材料をご紹介します。

 

*令和二年度現在の制度に基づいています。

*本記事はあくまでも「今」払うべきかの判断材料を提供しています。

猶予を受けて卒業後には納めるという前提ですのでご注意を。

 

 

国民年金とは

20歳になると、国民年金に加入して保険料を納める必要があります。

令和二年度の保険料は月々16,540円です。

学生にとっては大きな額なので、払うのは大変です。

国民年金保険料|日本年金機構

 

*なお、年金は日本学術振興会学振)の特別研究員の場合も当てはまります。学振とは雇用関係がないため、各自で入る必要があるのです。

よくある質問 | 特別研究員|日本学術振興会

 

学生納付特例

そんな学生を救済するために、学生納付特例があります。

学生の間、保険料の納付が猶予される制度です。

国民年金保険料の学生納付特例制度|日本年金機構

 

条件は、上記リンクに詳しく記載がありますが、所得が118万円以下であることです。

ほとんどの大学生はこれを満たしているので制度を利用することができます。

 

学振の特別研究員がこれを満たすのかどうかについては以下記事で解説しています。

shuheichem.hatenablog.com

 

制度を使うべきか?

注意したいのは、納付の「免除」ではなく「猶予」である点です。

将来年金を受け取るためには、卒業後に納める追納の必要があります。

追納は、猶予を受けてから10年間可能です。

しかし、3年以上前の保険料を追納する場合には加算金がかかることに注意が必要です。

国民年金保険料の追納制度|日本年金機構

 

加算金は?どのくらい損をする?

それでは、この加算金はどのくらいなのでしょうか。

令和二年度に追納する場合の額を表にまとめてみました。

 

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参考:国民年金保険料の変遷|日本年金機構

国民年金保険料の追納制度|日本年金機構


払うはずだった保険料と、追納する場合の額、そしてその差額をまとめています。

一番右には、年間の差額も示しています。

これから、6年前までは年間1,000円以内の差であることが分かります。

最長の10年前では、5,400円になりますが、これでも年間支払額の3%程度です。

この額をどう捉えるか、ということになります。

 

今、年金を納めておくべき?

お金に余裕のある方は、納めておくべきです。

追納は可能ですが、忘れてしまうと未納になってしまいますし、

加算金を少しでも減らすためには、納めておくべきです。

 

ただ、加算金の額はそれほど高くないことも分かります。

若い時のお金の価値は大きいです。

今しかできない遊びや趣味に使ったり、将来の自分のための投資も必要です。

安定した収入が得られるようになってから納めよう、という考え方もあると思います。

 

まとめ

学生納付特例を利用すれば、保険料の支払いが猶予される。

追納は10年前まで可能。ただし、3年以上前は加算金がかかる。

・加算金の額は年数に応じて年間数百円~数千円

・自身の状況に合わせて判断すべき。